学長メッセージ
学長挨拶
?大阪観光大学は、その名の通り観光を前面に掲げた大学です。つまり、観光学を学ぶ高等教育機関です。一般に、観光それ自体はなじみのある言葉ですが、観光学ということになるといまひとつイメージしにくい言葉ではないでしょうか。
?私たちの生活は、大きく分けると仕事と、何をするかを自分で選べる自由時間(=余暇)からなっています。現代社会では、この自由時間における活動、余暇活動も、生きていく上で不可欠なものとなっています。心ときめく観光は、余暇活動の王様と言っていいでしょう。
?こうした現象を対象とする学問分野であることが、観光学の第1の特徴です。この余暇活動としての観光を享受するためには、これを「楽しむ力」が必要です。どうして「力」が必要でしょうか?美しいものに感動するためには美的な感性、多様な食を堪能するためには、味覚の発達が必要ですが、体験や知識の有無で美しさやおいしさを享受する能力が大きく変わります。
?第2に、そのためには観光の機会を作り提供するための観光関連産業の発達が必要です。現代社会では、観光関連産業は極めて広範囲にわたっており、サービス経済化した今日において、経済の中核を成しています。観光学は、この観光関連産業をはじめとするサービス経済のあり方を対象とする科学であり、その中で働いていく力、現代社会を「生きぬく力」の養成において不可欠な学問分野なのです。
?大阪観光大学は、関西国際空港にもっとも近い大学であるとともに、多数の留学生が集う国際色豊かな大学です。こうした環境の中で「自由を共に楽しみ、社会を共に生きぬく」(大阪観光大学憲章2022) ことのできるグローバルな時代の市民と職業人を養成すること一ここに本学の基本的使命があります。 このプロセスを、多くの皆さんと共有できることを願っています。
略歴
■氏名 山田 良治(やまだ よしはる)
京都大学農学部林学科卒業、同大学院農学研究科博士課程退学。京都大学農学博士?博士(経済学)。
1980年、和歌山大学経済学部助手に着任。講師、助教授を経て、1992年、教授に就任。1994年、英国ケンブリッジ大学客員研究員(土地経済学部)、客員フェロー(Clare Hall)。 1997年、和歌山大学経済学部経済学科長に就任し、以降、経済学部長、観光学部長、評議員、学長補佐(政策?評価担当)、副学長を歴任。 2015年、理事就任、任期満了退職後、2017年、特任教授(学長補佐)となる。 2019年より大阪観光大学副学長。2020年より学校法人明浄学院理事。 2022年より大阪観光大学学長、学校法人大阪観光大学理事。