Osaka University of Tourism’s
Web magazine”passport”
「passport(パスポート)」は、観光や外国語、国際ニュースなどをテーマに、
大阪観光大学がお届けするWEBマガジンです。
記事を書いているのは大阪観光大学の現役の教授や学生たち。
大学の情報はもちろん、観光業界や外国語に興味のある方にも楽しんでいただける記事を定期的に公開していきます。
開運!ラッキーツーリズム
大阪観光大学の英語名称は、Osaka University of Tourism である。せっかく大阪観光大学に奉職しているので、以前観光に関する法律についての論文を書いたところ、実は、この大阪観光大学と Osaka University of Tourism は、意味がねじれていることが判明した。つまり、観光は、Sight Seeing であって、Tourism は、旅行であるとの説が論理的に説得的であるとの結論に達した。
旅行は余暇にするものに限られない。だから無限の可能性がある。医療ツーリズムやMICEなど真面目な目的を旅行先で行うものも旅行に含まれる。昨今は、いわゆるニューツーリズムとしてフードツーリズムやダークツーリズムなどいろいろあり、授業科目として取り上げられるものもある。
筆者の実家はお寺で、開運にはとても関心がある。実は、開運のための旅行というものがある。吉方位旅行がそれである。
吉方位旅行は、自分の生年月日から、自分の九星を割り出し、あるタイミングで、ある方位に、ある距離以上移動し、ある時間滞在する、という旅行で、これを行うと、旅行を具体的に計画し始めた頃から、開運効果が得られるというものである。
九星とはなんのこっちゃという読者は、神社や寺院で頒布している暦を見ていただきたい。大抵の暦には、八角形の図に数字と方位が書かれているものが記載されているし、自分の九星も割り出せるようになっている。
インターネット上では、吉方位旅行の情報は結構あって、潜在的に相当な需要があることが分かる。
修学旅行に活用すれば、2月生まれ、3月生まれの人は別として、ほとんどの生徒が同じ九星のはずだから、ワクワクする旅行ができるし、一定のサイクルで目的地を変えられるのでマンネリ化も防げる。
ところで、そういう筆者は、吉方位旅行に行ったかと問われれば、行きましたと答える。開運効果のほどはというと、あくまでも個人の感想だが、相当ありますと答える。
だから、この吉方位旅行がラッキーツーリズムとでも名付けられて、日本発のニューツーリズムとして観光学の世界で扱われるといいなと思う。